原作 脚本        橋本ひろし
CG キャラクターデザイン こいち(EDELWEISS)
 
制作           アルカンシェル
総合監修         (株)アクトゥリス

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時は1453年、イギリスとフランスの百年戦争が終わり、東ローマ帝国がオスマン帝国の前に滅びた年。フランス・アルザスに広がる黒の森近くに住む少女、シエル・アルバは夕暮れ時に不思議な少年に出会う。その少年、シャレイは黒の森を支配するヴァンピールの一族の一員だった。不死の肉体こそ持つものの牙も細く、ひ弱な彼は一族の中でもできそこないと呼ばれて蔑まれていた彼は、王アースラの庇護の下でかろうじて生き延びることを許されていたが・・・彼には生まれついての“秘密”があった・・・。

設定:吸血鬼夜の種族、ヴァムピール、ノスフェラトゥとも呼ばれる闇の一族。その力は不老不死、霧への変身、催眠、怪力、飛翔など、妖魔のうちでも最も強力とされる。吸血鬼を倒せる闇の住人は魔王以上とされる。魔王以外で彼らを倒せるのは天使、吸血鬼と人間の間にできたダンピールや赤い羊膜をつけて生まれた人間クルースニック、白い魔法使いなどである。太陽光、聖なる力、白い狼、流れる水なども弱点となっている。特に天使はヴァンピールが忌避する光そのものであり、その存在だけで若い個体は融けて消失するほどである。また人間が彼らを倒すには昼間、眠っているところにトネリコなどの杭を心臓に刺す、首を落とす、などの方法がある。鏡に映らないとされているが、年を経たり、能力の高い者は催眠などで人間の視覚を操り回避するという。その家の人間に招かれないと住居へ入ることはできないが、許可さえとればどのような警護を固めても霧となって侵入が 可能となる。その瞳は深い青で、眼を見れ ばヴァンピールか否かが判断できる。

眠りの城

アースラを王とする吸血鬼たちが根城とする、黒の森の奥深くにそびえる眠りの城。ヴァンピールたちは昼間、この城で眠りをとる。セレストの魔法により特殊な結界が張られており、一般人はもとよりクルースニックにも見つけられない。12世紀建造、山賊の住処ともなり、1462年に破壊されたオート・ケーニヒルスブルク城をモデルとする。

クルースニック

赤い羊膜をつけて生まれてきた人間。吸血鬼ハンターの能力がある。ヴァンピールの催眠、目くらましが効かず、変身していても見破る能力を持っている。運動能力も常人を凌駕し、ヴァンピールに近い。また、咬まれても抗体を持つがゆえに吸血鬼化しない。そのため昼間は完全にクルースニックの方が有利である。信仰心の厚いクルースニックはヴァンピールの強敵である。

白い狼

狼は基本的にヴァンピールの変身姿のひとつであり、実際の狼も使い魔となるが、白い狼だけは例外である。彼らはヴァンピールを倒す能力がある。また年経た白い狼は人語を解し、魔法を使うという。

魔王

 地獄を支配する悪魔たちのうち、領地と爵位を持つ者を指す。魔王の中でも強力な存在は天使に対抗できるほどである。その中には元天使だった堕天使も多く存在するが、生粋の魔族も多い。

天使

 天上界を支配していたと言われる、神が姿を消すと同時に多くの天使もまた姿を消したという。地上に残っている天使は数えるほどだが、光に属する天使を倒せる存在は皆無である。天使は人間に希望の種を振り撒き、心の内に湧き上がった希望からエネルギーを得ているらしい。堕天使が人間の絶望を欲するのと正反対である。魂の争奪とも言う。

妖魔、妖怪、魔族

人狼をはじめ、ヴァンピール以外にも妖怪、妖魔は存在する。とくに人狼はその成り立ちからヴァンピールに似ている。どちらも噛みつくことで人間を自分の眷属にし、増えていく。また一族同士での繁殖や、人間との混血で繁殖することが可能である。吸血鬼と違うのは人間が魔術により真祖となることができないということだ。生物属性が吸血鬼よりも強いため霧をはじめとした変身もできない。狼になるが、変身というより形態変更というべき変化にとどまる。生と死の境を超えていない点で人狼は夜の種族としての地位がヴァンピールに及ばないとされている。

年代

中世東ローマ帝国がオスマントルコにより滅亡させられた15世紀のフランス、アルザス地方が舞台である。ドナウ川を挟んだ向かい側はドイツ、シュバルツヴァルト(黒い森)。百年戦争を終えたフランス、アルザス地方の小領主で元軍人のマクシミリアン将軍が治めている。

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